実際に食べてみた!やずや十六雑穀米の口コミ・効果を管理栄養士が分析
更新日:2017.10.30
投稿日:2015.11.25
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玄米はパサパサしているのに対して、発芽玄米は程よく水分を吸収して比較的白米に近い感覚で食べられる |
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雑穀米に期待できることは不足しがちなビタミンや食物繊維の摂取 |
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実際に食べてみると麦や大豆などプチプチした感覚やさっくり感があり、冷めてももちもちして美味しい |
紹介する商品の紹介
今回は数ある雑穀のうち、「やずやの発芽十六雑穀」を試してみます。
CMや広告で有名ですので見たことや聞いたことがある方、実際に食べたことのある方も多いのではないでしょうか。
この商品で謳われているのは「もちもち」「おいしい」「手軽」「栄養バランス」といった内容。
美味しくて身体によい、というイメージがあります。
価格は15袋で1,800円(税別)なので決して安くはありませんが、毎日のお菓子や缶コーヒー1つ分、と考えれば安いかも。
2合に対して1袋が目安なので、1度に炊く量や食べる量によって価格に関しての感じ方は違うかもしれませんが、雑穀の量の調整はしやすそうですね。
今回人気雑穀米をベースに雑穀米を比較しやずやの雑穀米も実際に試してみましたので、ご紹介していきましょう。
やずやの発芽十六雑穀
雑穀米と玄米の違いはどこにあるか

雑穀米と玄米は白米ではない点からひと括りになりがちですが、穀類という点からすれば、雑穀米も玄米も白米も同じ穀類です。
玄米は精米されると白米になる、というのは皆さんもよくご存知かと思います。
では、玄米と発芽玄米の違いはご存知ですか?
玄米が発芽したら発芽玄米、と思ったそこのあなた!正解です!
ですが、ただ発芽しているだけではありません。実は玄米の栄養素は吸収されにくい形で含まれているのですが、発芽玄米の栄養素は吸収しやすい形に変化しているのです。
もう1つは食べる上で大事な食感の問題。
玄米はパサパサしているのに対して、発芽玄米は程よく水分を吸収して比較的白米に近い感覚で食べられます。
では、雑穀米は何を指すのでしょうか。
雑穀米は名前の通り、いろいろな種類の穀類の入ったお米です。
ですから何が入っても、何種類入っていても雑穀米なのです。
白米に玄米を混ぜたものだって、平たく言えば雑穀米です。
雑穀米は配合されている穀類によって、食感や見た目、美味しさ、栄養素が左右されます。
そもそも雑穀米に期待できる効果は何か?
では、雑穀米はどうしてこんなに健康によいというイメージがあるのでしょうか。
それはおそらく、あわ、ひえ、赤米、黒米などの雑穀に含まれる栄養素や食物繊維が健康維持に役立つ成分を含んでいるからでしょう。
育ち盛りや働き盛りの方にはビタミンやミネラルなどの栄養素もたくさん必要です。
野菜たっぷりの食事を毎食摂ることが何かと難しい現代の食生活には、古来の栄養が十分に摂取できなかった頃に食べられていた雑穀を取り入れることで改善できるのではないか、と期待されているのが雑穀がブームになっている要因のひとつではないでしょうか。
つまり、雑穀米に期待できることは不足しがちなビタミンや食物繊維を摂取することによる健康効果です。効果は雑穀の種類によってさまざまです。
やずやの十六雑穀に含まれている穀物を分析

やずやの発芽十六雑穀に含まれている穀類はネーミングの通りの16種類。
雑穀米の色、味、食感に関わるもので、どれも国産にこだわった穀類です。
その中で目に付くのはもち黒米やもちあわのように「もち」の文字がつくものが多いこと。
雑穀を混ぜてもパサパサしないことに対するやずやさんのこだわりが見えます。
きびやあわは日本の主食として食されてきましたが、あくが強かったり、パサパサすることが難点でした。
だから食べやすいようにお米と一緒に食べることがおすすめされているのです。
黒米は白米のルーツと言われており、その色の正体はアントシアニンです。
白米に混ぜて炊くときれいな赤紫色になります。
白米に比べてビタミンやミネラルが豊富であり、特に鉄分が多いことが特徴です。
あわは比較的くせが少なく食物繊維が豊富であるためスッキリ作用に優れています。
また、身体環境を整える作用があるとして利用されています。
人気雑穀米を比較してやずや雑穀米を検証
人気の3商品「やずやの発芽十六雑穀」「財宝の雑穀米」「なでしこ健康生活のなでしこブレンド」を比較してみたいと思います。
内容量 | 価格(税別) | 分量 コスト/回 |
穀物の種類量 | 商品の特徴 | |
やずや 発芽十六雑穀 |
25g×15包 | 1,800円 | 2合に1包 約120円 |
16種類 | こだわりのブレンド比率。 にがり水に浸して発芽させることでγ-アミノ酪酸やうまみをアップしている。 冷めても、もちもち感がある |
財宝 雑穀米 |
25g×15包 | 1,960円 | 2合に1包 約160円 |
18種類 | すべて国産の希少な雑穀を使用。 ほどよい香ばしさがある。 冷めてもぱさつきを抑える工夫をしている。 |
なでしこ健康生活 なでしこブレンド |
500g | 2,130円 | 2合に大匙2~3(約20gとする) 約85円 |
5種類 | こ主力商品の玄米ご飯に混ぜて炊くように作られている。 手間を惜しまず、伝統製法で加工している。 |
各製品のサイトを見て、商品開発に最も力を入れているように感じたのはやずやの発芽十六雑穀です。
情報量が多いから、というのも事実ですが、どれだけのこだわりがあるかを私たち消費者にオープンにしているところが安心・安全につながると感じました。
体験者の口コミ・感想はどのような物が多いのか

口コミの大半は、年齢がさまざまですが主婦の皆様。
お子様やご主人のお弁当、毎日の食卓に重宝されているようです。
育ち盛りのお子様は好き嫌いも多いのですが、やずやの発芽十六雑穀を加えると、カルシウムなどのミネラルやビタミンを補うことができ、安心感があるようです。
また、お弁当に入れると冷めても美味しいので白ご飯になったときに冷めると美味しくない、と感じてしまうほどのようです。時間の無いときにも具入りおにぎりで栄養もあり、おなかも大満足の一品になるようです。
本当に食べやすく美味しいのか?実際に試してみた
おいしいと評判のやずやの発芽十六雑穀を実際に食べてみました。
まず注文後、数日で届いたのはダンボールではなく大きめの袋。袋はダンボールと違ってかさばらないので処分に困らなくてうれしいですね。
中には商品と雑穀レシピが掲載されているハンドブック、やずやさん紹介ハンドブック、商品チラシなどが入っていました。初回特典のおにぎりケースは中敷付で、2個のおにぎりを入れたり、おかずとおにぎり1個をコンパクトに持ち運べるので便利そう。

早速、炊いてみました。

全体が赤紫色に色づいており、美味しそう!香りも白ごはんよりもほのかに甘い香りがします。
食べると麦や大豆などプチプチした感覚やさっくり感があり、噛み応えが絶妙!何より、雑穀米はパサパサしがちなのですが、もちもちしています。
私が驚いたのは冷めても、もちもちしていること。
残った白ご飯は、そのまま置いておくとパサパサになるので食べる前にレンジで温めなおすことが必須でしたが、そのままでも食べられる位のもちもち加減です。入れないより入れたほうが美味しいと感じました。
そのままでも十分美味しいのですが、私のおすすめはチキンライスにすること。
雑穀のプチプチ感やもっちり感が加わることでチキンライスの美味しさがワンランクアップします。
やずやの発芽十六雑穀
やずや十六雑穀米の分析結果まとめ(栄養士の視点から見た評価)
サプリメントを摂取するより自然なものからとお考えの方にはおすすめです。
やずやの発芽十六雑穀
まとめ

具体的なビタミンやミネラルの栄養表記は無いのですが、食べやすさの観点から考慮すると、毎日の食卓で少しずつ不足しがちなビタミンやミネラルが補えるのは非常によいことだと思います。
また、必然的によく噛むことになるのでしっかりと味わって食べることができますし、穀類の甘みを感じることができます。
これは食育にも一役買ってくれそう!そういった面でやずやの発芽十六雑穀はおすすめできます。
通販でしか手に入らないので、続けるには買い忘れが無いよう定期便を利用するとよいかと思います。
お値段もお得になりますし、一石二鳥です。私はすっかりおいしさの虜なので、この先も雑穀米の生活を続けていこうと思います。皆さんもぜひ雑穀米生活をはじめてみてください!
※この記事は薬事法ドットコム監修済の記事になります。
この記事の執筆者
今井 優希(イマイ ユウキ)
プロフィール:1987年4月6日生まれ
京都府出身で現在も京都府に住む管理栄養士
某弁当チェーン店店長を経て、現在は管理栄養士養成校の実験助手として勤務。
コメント:「米は日本人に欠かせない主食。朝はご飯派の私にとって、ご飯は1日の始まりを告げるエネルギー源。毎朝の納豆ご飯のおかげで、毎日元気に仕事にはげむことができている、と思っています。ご飯は白ご飯だったり、玄米や雑穀を少し混ぜたりすることもあります。玄米や雑穀といえば、その豊富な栄養素が注目され、最近では身体によいからと食べる人も多くなりました。私自身は白いご飯よりも雑穀米のほうがおしゃれに見える感覚がありますが、私の祖母に言わせると白米のほうが贅沢に感じるそうです。あとは好みの問題で、口の中でコツコツ当たる感覚が苦手なんだとか。むしろ私はその感覚が好きなので、毎日でも食べたいくらいです。今回はそんな雑穀米をテーマにお話いたしました。」