ブルーベリーにベリー含まれるアントシアニンって?ブルーベリーにベリーベリー詳しいワタシが解説。
更新日:2017.10.30
投稿日:2015.09.28
そもそもブルーベリーは本当に目にいいの?
現代人のライフスタイルにかかせないPC、スマートフォン、ゲーム等、子供から大人まで常に画面を見ており、多くの方が目を酷使し、目のトラブルを抱えています。
そこで、目にいい食材の代表格「ブルーベリー」について様々な角度から解明していきます
ブルーベリーってここがすごい
ブルーベリーの青紫の色素「アントシアニン」はヨーロッパでは医薬品となっています。
ポリフェノールの一種で、「目に効く」有効成分として有名ですが、抗酸化力が強い事から、網膜症、白内障、生活習慣病等の改善も期待されています。
その他、抗酸化力のあるクロロゲン酸、フラボノイドも含まれています。
老化を抑制するビタミンE、成長期の骨の発育を促すマンガンも豊富です。
カロリーは100gで、約49kcalと減量中の方でも安心して召し上がれる食材です。
アントシアニンの働きとは
ブルーベリーの色素成分である「アントシアニン」の働きについて説明します。
アントシアニンの働きの一つで、網膜にある「ロドプシン」の再合成について説明します。
「ロドプシン」は目を使うと徐々に分解され再合成されますが、目を酷使し続けると再合成が上手くできず、目の機能が低下すると言われています。
「アントシアニン」はこのロドプシンの再合成を活発にする手助けをし、眼精疲労、視覚の機能改善効果等が期待されています。
もう一つは、瞳孔や水晶体の働きを調整する「毛様体」への働きです。
「アントシアンニン」の強力な抗酸化力により活性酸素を除去し、「毛様体」の血行改善により角膜や水晶体に栄養を送っている房水に十分栄養を供給する事ができます。
その結果、瞳孔の働きを正常に保ち近視等の目のトラブルの改善も期待されています。
アントシアニンはいつ摂るべき?注意点は?
ブルーベリーに多く含まれる「アントシアニン」の摂り方のポイントとしては、朝食時がおすすめです。
アントシアニンが作用し始めるのが、摂取から4時間後、効果は24時間後に消失すると言われています。
ブルーベリーサプリメントの摂取の際には、原材料、有効成分、賞味期限、保存方法、1日の摂取量を確認し適切にご利用する事が大事です。
アントシアニンは長期保存で減少する為、早めに飲みきることをおすすめします。
ブルーベリーサプリメントの摂り過ぎは、稀に神経、胃腸障害を招く場合もあります。
又出血性疾患、抗凝固薬治療の方は血液を固まりにくくする作用がある為、かかりつけの医師に相談する事をおすすめします。
アントシアニンを摂取する事で見込める効果とは
ブルーベリーサプリに含まれる抗酸化力が強い「アントシアニン」は以下の内容についても効果が期待できます。
【1】
パソコン、スマートフォンに利用されている第3の紫外線「HEV(ブルーライト)」からも目を守る働きが期待されています。
「ブルーライト」は紫外線と同様に多量の活性酸素を発生する為、長時間浴びることで白目がタンパク変性を起こし加齢黄斑変性の原因にもなると言われています。
【2】
糖尿病性網膜症、白内障は活性酸素も要因の一つと言われており「アントシアニン」の抗酸化作用により予防が期待されています。
【3】
生活習慣病予防の効果に期待されています。
抗酸化力による活性酸素の除去により高血圧予防、心筋梗塞予防、月経困難症の改善にも期待されています。
まだ研究段階で解明されていない部分も多いですが、ブルーベリーの可能性に今後も注目したいです。
アントシアニンの 効果をより実感するには
ブルーベリーと合わせて摂りたい食材は、ほうれん草、ケール等の緑黄色野菜の多く含まれている「ルテイン」です。
次第に中心視が暗くなったり空白になる黄斑変性にも効果が期待されています。
その他、ビタミンA(人参、ほうれん草等)EPA(青魚等)等合わせて摂取すれば相乗効果も期待できます。
目に対する効果を得る摂取量は、ビルベリーエキスに換算して1日120~250mgが必要だとされています。
生のブルーベリーだと約60~300g、乾燥ブルーベリーは約12~25g、ジャムは約40~90gと言われています。
ヨーロッパの医薬品では、アントシアニン36%が品質基準とされています。
1日の摂取量は、ブルーベリーの種類やアントシアニンの量によって差がでます。
安定的摂取を求めるならばサプリメントがおすすめです。
食品以外に目の血流改善には、パソコン等の作業時には2時間ごとに目を休める、遠くを見る、余裕があればホットタオルをまぶたにのせる等、目のケアと合わせると効果的です。
ブルーベリー(アントシアニン)の効果を高めるおすすめレシピ
定番!ブルーベリージャム |
【材料】ブルーベリー 300g、メープルシロップ/ハチミツ 各大さじ1、レモン汁 小さじ1(柚子、へべス、カボス等でも代用できます)【作り方】①ブルーベリーを水洗いして水切りします。
②ブルーベリー、メープルシロップを一緒に柔らかく煮込みます。 ③②にハチミツを入れて弱火で更に煮込みます。(焦げないように気を付けます) ④③にトロミが出たらレモン汁を加えて出来上がり。 ⑤④を煮沸したガラスの密閉容器に入れ、冷めたら冷蔵庫で保存します。 |
今回のポイントは糖分を控えめにし、GI値の低いメープルシロップを利用し、ジャムだけでなく砂糖の代わりに利用し他の栄養素と合わせて相乗効果を狙ったレシピです。
ブルーベリーに含まれる「アントシアニン」はアルコールで吸収率がアップするため、ブルーベリージャムと赤ワインと醤油でポークソテーのソース、忙しい朝は小松菜とバナナのスムージに適量入れて美味しく栄養素をアップしましょう。
ブルーべリー、アントシアニンに関するまとめ
日々使う目は長い間大切にしたいものですよね。
車を利用される方はサングラスを、パソコンやスマートフォンなどの画面を見る時間が長い方は、ブルーライト予防のめがね等を利用し、サプリメントと合せて外的な目のケアも必要に応じて試してみるといいですね。
※この記事は「薬事法ドットコム」監修済の記事になります。
この記事の執筆者
栄養相談2万件以上の実績あり(総合病院、大手企業等)
現在も特定保健指導及び企業にて栄養相談、イベント企画他
ローフードマイスター、美容食学の認定校運営。コメント:「「健康継続」は本来の和食「一汁三菜」+「旬の食材」「色彩」「栄養バランス・量」「食べる順番・よく噛む」を意識する事が大切。」